ドン・ボスコ(カトリック鷺沼教会ステンドグラス)

今日、私たちの教会では、聖ヨハネ・ボスコを祝います。ご存じかと思いますが、ドン・ボスコという呼び名は通称で、「ドン」はイタリア語で聖職者に対する呼びかけの敬称です。ですから「ボスコ神父」といったように子供たちからは親愛を込めて呼ばれていました。

ドン・ボスコの魅力の一つは顔です。それも人を包み込むような“笑顔”です。ドン・ボスコの笑顔は、何か自信に満ちているようにさえ思えます。それはきっとドン・ボスコが、いつも神に信頼をおいて生きていたからだと思います。
つまりドン・ボスコは、どんなときでも神が助けて下さる、何があっても大丈夫といった強い信頼が心の中にあったからではないでしょうか。

そしてそのドン・ボスコの笑顔は、一緒にいた子供たちも大好きでした。それは、ドン・ボスコの喜んだ顔を見れば、元気をもらえたからです。そのために子供たちは、ドン・ボスコを喜ばせるために、いろんな良いことを考え、そして進んでお手伝いするようになったとも言われています。
皆さんも、一緒に生活している家族や仲間がいつも笑顔だったら、自分もなんだか嬉しくなって、元気になった気がしないでしょうか。反対に、悲しい暗い顔をしていたら、自分も悲しく、暗い気持ちにならないでしょうか。

ドン・ボスコは、このように笑顔や喜びを大切に考えていたのは、それが人に希望を与えると分かっていたからです。そして喜んでいる姿を人に見せることによって、神を証しすることもできると彼は考えていたからです。

私たちは、ドン・ボスコの魅力である“笑顔”というものから、微笑むこと、喜ぶことの大切さを考えてみましょう。暗い顔をしているより、喜んでいる顔の方が、人を喜ばせ、幸せにすることができます。そしてさらには自分自身も幸せになります。
そしてドン・ボスコのように、いつも笑顔でいることは、神が私たちに望んでいることであり、笑顔は何よりも神を証しする大きな力になるということを忘れないようにしましょう。

主任司祭 西本 裕二


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