16年前の関西大地震のとき、調布サレジオ神学院の若い司祭・神学生たちをボランティアとして西宮カルメル修道院の震災復興に派遣したことがありました。2月初めから3月中旬まで、神学生たちを数グループに分けて、一週間毎入れ替わり立ち代りでの奉仕活動は若い司祭・神学生たちにとって、いろいろな面で有益な体験になりました。
今回の未曾有の惨事に対して、私たちは何ができるのでしょうか。
教皇様は3月13日(日)のお昼のアンジェラスの祈りの後で、次のように呼びかけられました。
「日本の悲惨な地震と津波の映像はわたしたちを深くおののかせました。わたしは、尊厳と勇気をもってこの災害のもたらした結果に立ち向かっておられる、愛する日本国民にあらためて霊的に連帯したいと思います。犠牲者とそのご家族、そしてこの恐ろしい出来事によって苦しむすべてのかたがたのために祈ります。称賛すべき素早さをもって支援に努めるかたがたを励まします。心を一つにして祈り続けましょう。主はわたしたちのそばにいてくださいます。(以上、イタリア語)
(英語で)今朝、皆様にご挨拶申し上げるにあたり、わたしとともに、最近日本を襲った大災害の犠牲者のために祈ってくださるようお願いします。亡くなったかたがたと、けがをしたかたがたが主の慰めを受け、勇気ある日本国民を助けようと努める救援活動にあたる人々が強められますように」。
「神に祈ること」「被災者と霊的に連帯すること」「救援活動に献身しているかたがたに思いを馳せること」。
この教皇様の呼びかけを心に留めながら、各自、自分にできることは何かを考え、それぞれの場で、実践にうつすようにいたしましょう。
主任司祭 松尾 貢