3月11日の午後は皆様お一人おひとりにとって、また家族にとって忘れることができない日になったことでしょう。きっと、各人各様のドラマがあったことと思います。

月刊誌『カトリック生活』編集部の金澤さんは、ちょうどそのとき横浜でインタビュー取材中でした。予定していた5月号の特集テーマは「依存症」。しかし、あの地震直後、編集部は「東日本大震災」に特集テーマを変更する決断をしました。『カトリック生活』の場合、5月号の発送が4月11日(月)でしたから、4月4日(月)の朝までに最終データを大日本印刷に渡す必要がありました。ですから、わずか3週間の間に新たに編集会議を開き、執筆者への依頼やインタビューをこなすのは大変なことだったに違いありません。その英断と努力に敬意を表したいと思います。

さて、神奈川2地区の司祭たちも3月27日に緊急会議を開いて、2地区としての取り組みを話し合いました。あざみ野にあるオタワ愛徳修道会の修道院が仙台司教館に隣接していて、そこがサポートセンターの本部になっている関係もあって、2地区としても仙台教区サポートセンターと連携を密にして、今後、息の長いサポートに取り組んでいくことになっております。2地区としてはこの夏休みの間に若者達を被災地に送ることを準備する方向で話しが進んでいます。

さて、こんなこともありました。今度受洗なさる方の中に岩手出身の方がおられます。その方は鷺沼教会発行の「マザー・テレサカードセット」を仙台教区の各カトリック教会に励ましの手紙とともに送付なさり、それがきっかけで、宮古教会の信徒の方と電話で話し合う間柄になっておられるとのこと。そして、その活動を、今後、宮城、福島の各教会にも拡げていかれるそうです。

あるシスターから、「震災の中での十字架の道行き」なるものが送られてきました。早速4月15日に使用してみました。被災地の方々への祈りとともに、皆様もどうぞ、祈ってみませんか。

主任司祭 松尾 貢
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