子供たちの初聖体と聖ドミニコ・サヴィオ

アイキャッチ用 ロロピアナ神父の今週の糧

毎日曜日の9:30のごミサの説教が終わりますと、かわいい子供たちがお御堂に入って、前の方へ進み出て、お行儀よく、静かに、最前列に座ります。初聖体の準備をする子供たちです。ごミサの前半、別の部屋で勉強をして、ミサの後半は、皆さんといっしょに与るのです。この子供たちを祭壇から見守っているとよくわかるのですが、彼らはご聖体拝領する方々を大変うらやましそうに見ています。

さて、今日は、彼らの目は違います。今日は、“ぼくたちわたしたちも聖体拝領しますよ”と表現するような、喜びとプライドに満ちた目をしています。今日、主イエスは彼らの心に入り、ご自分の心に似た心にします。今日、彼らはイエス様の友となり、その友情を一番貴重なものとしていただくのです。彼らの目の輝きは、主イエス様と出会った証であります。

そして、初聖体の子供たちを見守っている私たちは、自分の初聖体のことを思い出します。あの時こそ、きれいな心の持ち主でしたね、と懐かしく思い出されるのではないでしょうか。

先日5月6日は、鷺沼教会の保護者である聖ドミニコ・サヴィオの祝日でした。ドメニコ・サヴィオは、1849年4月8日、ご復活の祭日に、その当時としてはめずらしく、7歳で初聖体をしました。一緒に初聖体をしたジョヴァンニ・カリエロ(後に南米の宣教師、枢機卿になられる)は、11歳でした。初聖体のグループの中で一番小さかったのですが、よく知られているように、一番すぐれた決心「罪より死を」という決心をたてました。15歳にもならないうちに神に召され、この世を去りますが、やはり、初聖体の決心を忠実に守り、1954年6月12日、聖人の位に上げられたとき、史上最年少者の聖人となりました。

今日、初聖体をする子供たちも、ドミニコ・サヴィオにあやかって、いただくイエス様との友情を、一生、最高の宝として大事にすることができるように祈りたいものです。

助任司祭 アキレ・ロロピアナ

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