去る8月23日から25日まで日曜学校の夏季キャンプが「国立信州高遠少年自然の家」において行なわれました。名の通り自然の山の中ですが、種々の設備が整い、スタッフのいろいろな要求にも充分対応できるようなすばらしいキャンプ場でした。ゆっくりと台風が北上するという気象条件でしたが、幸に予定していた行事をすべて行い、事故もなく満足のいくキャンプが出来たのは、スタッフやリーダーの周到な準備のおかげであったと、そのご苦労に感謝するとともに、信者の皆さんの祈りの支えのおかげだと信じています。

キャンプ場の設備や形態にしても、他のグループの行事の組み方などを見ても屋内での体験学習的なものが主となっており、様変わりしているのは時代のせいなのかと思いました。私たちはむしろ屋外行事が主で、朝食を別にして4回の食事のうち、バーベキュー、五平餅作り、弁当と3回は野外ですませ、行事も沢遊び、星の観測、森林浴尾根ハイク、暗闇体験などの外に出ることにしました。尾根ハイクのコースはあまり利用されないのか下草刈りやコース整備が十分でなく、意外なチャレンジもありました。台風の余波で星の観測だけは、星座のお話になりました。出来るだけ自然に直接親しもうとするキャンプで新たな体験を得たことだと思います。屋内での体験学習として、「キーホルダー作り」をしました。刃物を使う作業で一番気を使っていたものでしたが、スタッフやリーダーの指導のおかげで怪我もなく、個性豊かなものが出来ました。お土産にごらんになったことでしょう。

家庭から離れて、教会学校の友達や先輩リーダーたちと生活する時に、普段では見せない面も現れてきて、子供たちの新たな姿を感じ取ることも出来ました。リーダーと手をつないでないと行動できない子、折に触れて先輩におんぶされに行く子、自分のことだけでなく他の子への配慮を心がける子、周りの自然に目を輝かせながらリーダーに知らせに来る子などいろいろな姿を見せてくれました。そして、彼ら自身多くの経験を得たことでしょう。

その地方はもう秋が迫っているのか、蝉の鳴き声は聞こえない代わり、かわいい赤とんぼが飛び交い、子供たちの小さな手で捕まえることも出来、いたってゆったりした雰囲気でした。

「見よ、何とうつくしいこと、快いことか。兄弟のようにともに住むことは。主は、そこで、祝福を、永遠のいのちを与えられる。」(詩篇133)

主任司祭 小坂正一郎
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