アイキャッチ用 田中神父の今週の糧

6月・お父さんの月(No.1)

こんな話があります。

1.将来の職業
「大きくなったら、何になりたい」
「サンタクロ-スになりたい」
「どうして?」
「年に一回しか働かないから」
2.お小遣い
子供がお母さんから百円玉を二個もらった。
「一個は、お前のお小遣。一個は、教会の献金だ」
子供は、途中で一個を落としてしまい、いくら探しても見つからなかった。家に帰って報告した。
「お母さん、教会で献金するほうの百円玉を落としちゃった。」

昔から、家庭における父親の役割の一つに「家庭にユーモアを!!」が挙げられています。社会の第一線で様々な環境・人間関係の中で悪戦苦闘しているお父さんでしょうが、家庭にあっては、笑顔で皆を励ます役割です。上智大学のデーケン教授は「ユーモアとはにもかかわらず笑うこと」と定義しています。私達の周囲の悩み苦しみを正面から受け止めながら、それにもかかわらず「笑い」を大切にする姿勢です。悩み・苦しみに不平・不満はつき物ですが、それに負けてしまうのではなく、「ユーモア・笑い」でそれを乗り越えるのです。不満・失望があっても、にもかかわらず世界を、周囲の人々を、そして自分自身を肯定し、愛し、励ます「笑い」を大切にするのです。「ユーモア・笑い」は、自分自身の失敗も笑いの種にするので、ストレスは和らげられます。ぎすぎすしがちな人間関係も「ユーモア・笑い」が入ることで、緊張が緩和されます。

「現代人は‘人を笑うこと’は出来るが、大切なのは‘人と一緒に笑うこと’だ」といった思想家がいました。私たちは是非楽しく、皆で心から笑えるような、自分自身でいたいし、また人間関係をつくりあげていきたいと思います。そろそろ「梅雨」の季節になりますが、梅雨空を私たちの笑いとユーモアで吹き飛ばしたいものです。

主任司祭 田中次生
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