アイキャッチ用 田中神父の今週の糧

(3)最初の宣教師の派遣
1875年、第一回「サレジオ会宣教師団」を南米(パタゴニア)に派遣した。選出された宣教師は10人で4人が神父、6人が修道士であった。団長は、後の枢機卿カリエロ神父だった。ドン・ボスコは一年かけて彼らを養成し出発に際して、今生の別れとも考え「父の心」を持って彼らを一人一人抱擁し、最後の言葉を述べた。「魂に関すること以外のことを心配してはならない。名誉・地位・財産を捨てよ。神の恵みと人の好意を得ようと思うなら、病人、青少年、老人、不幸な者に、とくに慈悲を持て。……御聖体と扶助者聖母マリアの信心の使徒であれ!! 自分で出来るだけのことをして、後は神に委ねなさい。聖母に対する信心を持つなら、きっと奇跡の何たるかが分かるようになるだろう。」(『ドン・ボスコ伝』より)

(4)1876年1月1日、ドン・ボスコは何人かの会員と打ち解けてはなしあっている時だった。ドン・ボスコはサレジオ会の、過去と現在とに対する短い評価を行い、未来に対する簡単な展望を話した。「20年後、私達の会はどうなっているのでしょうか? 私はサレジオ会が、イタリアだけでなく、ヨ-ロッパだけでなく、全世界に太くしっかりとした網を下ろしていると信じて疑わない……」(CON DON BOSCO OGNI GIORNO)

1888年、病床でのドン・ボスコの言葉「私に、マリア様への信頼があったら、もっと沢山なことができただろうに……」

主任司祭 田中次生

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