今年も5月「ミカンの花」が咲く季節になりました。「ミカンの花咲く丘」の歌詞の中に「お母さん」のことが出てくるので、なんとなく5月に相応しい歌のような気がします。

鷺沼教会に「花桃とミモザ」の木を植えたことは、前にご報告しました。何人かの方々は、ご挨拶されたようですが、やはり一番関心があるのは「ミカンの木」のようです。多くの人たちから「あんな小さな鉢では、ミカンが可哀そうだ。ミカンの木を見るたびに心が痛む」と言われました。中には、まるで主任神父がミカンの木をいじめているかのように言う人もいました。私も汚名を返上する必要があり、幼稚園の大きな鉢を借り受けて、園芸部の人たちと、たまたま来て下さった植木屋の佐久間さんに、大きな鉢に移植してもらいました。キチンと土を取替え、肥料も与え、水当番表も出来ましたので、万全の体制と言えるでしょう。

今年、ミカンの木は沢山の白い花をつけました。それが今は小さな青いミカンとなり、鷺沼教会「ミカン友の会」の会員たちがご挨拶に行く度に、元気よく笑顔で答えてくれています。昨年に比べて2倍は鉢も大きくなり、教会の正面玄関で体一杯に太陽を浴びていますので、実りの秋を指折数えて愉しみにしたいと思っています。今年も「大抽選会」を開催致しますので是非ご期待下さい。

昨年当選した人達に「ミカンの味」を聞いてみたら、「甘くて甘くてホッペタが落ちそう!!」と皆さんが異口同音に答えていました。それもそうでしょう。教会のミカンは、毎日曜日、信者さんのお祈りと聖歌を体一杯に受け、主任神父様の「ありがたいお話」に耳を傾け、先日のマリア様の行列の時には「聖水の清め」にも参加したのです。甘く成らなければかえっておかしいでしょう。

そう、今日は聖霊降臨です。イエス様は言われます。「求めなさい、そうすれば与えられる。……天の父が自分に求める者に聖霊を下さらないことがあるだろうか」(ルカ11:9~13)と。 おミカンの抽選に当たるようにとのお祈りも結構ですが、「聖霊を求めるお祈り」も大切にしたいものです。

主任司祭 田中次生
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