12月7日の初金ミサで林建男さんの追悼のお祈りを致しました。
林さんはお母様を看取られたあと、配食のお手伝いを希望され、この2年間、毎週火曜日鷺沼教会にいらしていました。当初は車での配達担当でしたが、最近は厨房での調理にも関わっておられました。林さん急逝の訃報はスタッフやお弁当を待っている高齢者にとっては大きなショックでした。あまりに急だったので、12月4日の配達の際は、利用者には林さんのことは今日は伏せておきましょうとの申し合わせだったのですが、利用者の方から「林さんはどうしたんですか。今日、お花を上げる約束をしていたんですよ」と聞かれ話さざるを得なくなったそうです。配食スタッフに宛てて、利用者の大井さんから感謝の手紙と歌が送られてきましたのでご紹介したいと思います。

  • お弁当届け賜いしその亡方(かた)は 我が庭の花 愛でくれし人
  • 株わけを果たせぬままに姫ツルソバ 逝き人しのぶよすがとなりぬ

林さんは洗礼を受けておられませんでしたが、マタイ25章35節以降に記されている「あなたは、私が飢えていた時に食べさせ、渇いていた時に飲ませ、旅をしていた時に宿を貸し、裸の時に着せ、病気の時に見舞い、牢屋にいた時に訪ねてくれた」というイエス様の言葉を文字通り実践なさった匿名のキリスト者であったといえるのではないでしょうか。

ところで、この度、鷺沼配食サービスの活動に対して神奈川県社会福祉協議会から表彰状が贈られました。前に川崎市社会福祉協議会からの表彰を含めて2度目の表彰となります。

他にも、セタナベルの活動に対しても麻生区社会福祉協議会からの表彰状も贈られました。セタナメンバーが高齢者施設でのハンドベル演奏活動に対してのものです。福祉車での毎日曜日の送迎サービスも含め、福祉の面での長年にわたる鷺沼教会の取り組みに対して関係者の皆様に感謝と敬意を表したいと思います。どうぞ、これからもよろしくお願い致します。

主任司祭 松尾 貢
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