聖週間の水曜日に山手カテドラルで行われた聖香油のミサ終了後、梅村司教様から人事異動が発表されました。「鈴木真師を菊名教会の小教区管理者に任命します」との言葉には、正直驚きました。

鈴木真師は信徒数1412名の百合ヶ丘教会の主任司祭。教区顧問会の一員でさらに2地区の青年たちの世話もなさっています。その鈴木師が信徒数1537名という大きな菊名教会の責任を兼ねることは、大変な重責を担うことになるからです。もちろん、司教様はそのことをご存じで、「神奈川2地区の司祭団で支えてださい」とフォローなさいました。

神奈川2地区の6教会は、新子安教会を除けば、いずれも信徒数千名を超える横浜教区でも大きな教会が集まっている地区です。2地区の中で、鷺沼(在籍2300名)を除く各小教区は一人の司祭が担当してきました。今回、菊名が主任司祭不在となるということは異例の事態です。あらためて協力司祭がおり、日曜日には榎本師が応援に来ている鷺沼教会はいろいろな意味で恵まれている教会といえると思います。

今年1年、菊名教会では週日のミサはありません。土曜日のミサも5月からなくなります。日曜日の2回のミサや葬儀などを熊木建郎師(名古屋在住)と横浜修道院の北川純二師の応援を頼みながら、2地区の主任司祭たちでカバーしていくことになりました。鈴木真師は小教区管理者として少なくとも月に一度、菊名でミサをたてますので、その場合は百合ヶ丘教会のミサを誰かが担当する必要があります。

神奈川6地区(茅ヶ崎~小田原)では小教区の数9つに対して6名の司祭で、絶対数が不足しているために、各小教区では月に1度は、ミサではなく「集会祭儀」を行っています。通夜や葬儀を信徒が行うように準備している教会もあります。そのような横浜教区の現状を考えた時、横浜教区一粒会の活動と教区司祭召命のために大いに祈ると共に、信徒一人ひとりが福音宣教者、カテキスタとしての役割を少しずつ担っていく必要があるのではないでしょうか。

主任司祭 松尾 貢
LINEで送る