初めてザビエル祭に参加します

アイキャッチ用 松尾神父の今週の糧

日本カトリック神学院では、毎年勤労感謝の日あるいはその振り替え休日にザビエル祭を開催しています。将来の司祭を目指して共同生活をおくっている全国16教区の大神学生たちと一緒に祈り、楽しみ、講話を聴く一日です。

昨年までは、11月最初の日曜日に調布サレジオ神学院で開催されるユースフェスティバルに教会学校あげて参加していたため、鷺沼教会はザビエル祭には参加していませんでした。しかし、今年からユースフェスティバルの性格が中高生の宿泊練成会形式に変ったこともあり、ザビエル祭参加を考える時期にきていると判断いたしました。特に、来春からジュニア会のカテキスタを担当している西村英樹さんが横浜教区大神学生として日本カトリック神学院への入学が決定したこともあり、「西村さんが学び、生活する神学院を見学してみよう」ということもザビエル祭参加のもう一つの動機づけとなりました。

今年はまず有志16名が参加して、来年以降の教会学校あげての参加にむけて情報収集を行いたいと思います。

キリシタン時代、巡察師ヴァリニアーノ師は来日後しばらくして、安土と有馬にセミナリオ(小神学校)、臼杵にノヴィシアド(修練院)、府内にコレジオ(一般教養・哲学課程)をつくり、邦人司祭養成に取り組むよう、強く指示しました。

1866年パリ外国宣教会のプチジャン師は大浦天主堂司祭館の屋根裏を改造し、秘かに青年たちの教育を手がけます。1875年大浦天主堂裏手にド・ロ師の設計・監督で「羅典神学校」が建てられ、講義はすべてラテン語で邦人司祭養成を目指しました。現在の日本カトリック大神学院の前身です。

1882年、浦上四番崩れの迫害が起きた長崎を逃れて、ペナン(マラッカ海峡北口にある小島)神学校で学んだ神学生のうちの3名(深堀・有安・高木)が、開国後最初の日本人司祭として、プチジャン司教から司祭叙階されました。

11月24日のザビエル祭、12月3日日本宣教の保護者フランシスコ・ザビエルの祝日、12月7日待降節第2主日は「宣教地司祭育成の日」となっています。先人たちの邦人司祭養成への熱い想いを見倣い、祈る期間としたいものです。

主任司祭 松尾 貢

おすすめ記事