先日、教皇様のfacebookに次のようなスペイン語の言葉が載りました。

「La oración que todo católico debe conocer y rezar «El Alma de Cristo» 」(すべてのカトリック者が知り、唱えるべき祈り“キリストの魂”)。フランシスコ教皇様が勧めるこの祈りの日本語訳をご紹介しましょう。

キリストの魂、わたしを聖化し
キリストの御体、わたしを救い
キリストの御血、わたしを酔わせ
キリストの脇腹から流れ出た水、わたしを清め、
キリストの受難、わたしを強めてください。

いつきしみ深いイエスよ、
わたしの祈りを聴きいれてください。
あなたの傷のうちにわたしをつつみ、
あなたから離れることのないようにしてください。

悪魔のわなからわたしを守り、
臨終のときにわたしを招き、
みもとに引き寄せてください。

すべての聖人とともに、いつまでもあなたを
ほめたたえることができますように。アーメン。

 この祈りは聖イグナチオが著した『霊操』の冒頭に引用され、『霊操』の普及とともに全世界に広まったため、聖イグナチオ作と思う人も多いのですが、実際にはイグナチオの時代には一般的に唱えられていた祈りです。ハイメ・カスタニエダ師の説明によると、英国の讃美歌作者は大英博物館で1370年に遡る文献の中にこの祈りを見つけています。1330年にヨハネ22世教皇によって免償が与えられたことから、ヨハネ22世教皇(在位1316~34)作と考える人もいます。

オックスフォード運動で知られているジョン・ヘンリー・ニューマン枢機卿も“自分の想いはすべてこの祈りの中にある”とこの“アニマ・クリスティ”の祈りを生涯大切にしていました。

主任司祭 松尾 貢

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