約二月に一度、教会近くの原クリニックに通っています。待合室はいつも一杯で、ときどき信徒の方に会うこともあります。問診、血圧測定後、処方箋を頂き、隣接するパル薬局で薬を処方してもらいます。
先日行われた「聖体拝領の臨時の奉仕者」研修会の際、話された“処方箋”のお話をご紹介しましょう。
「イエスから頂いた処方箋」
先日、体調を悪くしたようなので、健康診断を受けたいと思ってイエスの診療所に行きました。検査の結果、私の体に具合のよくないところがあると診断され、自分でもそれを心から納得しました。
イエスはまず私の血圧を計りました。そして、「慈愛」の血圧がとても低いと言いました。
次に体温を計りました。「利己主義 egoism」の熱が高く、40度もありました。そして心電図の検査では、「愛」のバイパスが何本か必要だと言われました。なぜなら、いつのまにか「孤立」しているので、心臓に「生きがい」と「希望」が十分に循環していないらしいのです。
次に、歩行困難の症状で整形外科に回されました。実際に出会っている姉妹兄弟と「共に歩む」ことができなくなっているからです。確かに、「虚栄」あるいは「自分の見栄え」にいつも躓いています。
そのあと、近視が強いから眼科にも行くように言われました。本当に私は周りの人を見る時、その人の「否定的な部分」しか見えていません。
さらに耳鼻科にも行きました。イエスは、今の私には「彼の声」が聞こえていないと診断しました。
イエスは優しい方なので診察は無料でしたから、私はお金を払わなくて済みました。ただ、次のような処方箋が渡されました。
- 毎朝起きたら、「感謝」の水をコップ一杯飲むこと。
- 職場に入る時、「安らぎ」をスプーンに一杯飲むこと。
- 一時間ごとに、「忍耐」の錠剤と「謙遜」のカプセルを飲むこと。
- 家に帰る時、家族への「愛」の注射を受けること。
- 寝る前に、「安らぎの良心」の錠剤を二錠飲むこと。
主任司祭 松尾 貢