アウグスチヌスシリーズはここまでとしたい。
Nova sunt qui dicitis, mira sunt qui dicitis falsa sunt qui dicitis
何か新しいことは、ときには目を奪わんばかりに魅力的に見えるものだ。がしかし、多くの場合虚偽であることが多い。
詐欺問題から始まって、投資に騙されたとよく聞く。ネズミ講にしろ、なんとなくお金が懐にわんさと入ってくるような話は要注意であろう。
宗教の世界でも、何か今まで聞いたことがないような話には要注意。
キリスト教の学問も、新しい思想の流れも大事だが、旧約聖書の地味な研究が実りをあげて、今では、典礼、神学だけでなく、霊性への跳躍のための踏み台となる「過越の神秘」、まさに温故知新の賜物とみてよいだろう。
主任司祭 長澤 幸男