今年も1月18日から25日まで「キリスト教一致祈祷週間」を迎えます。毎年、この期間はカトリック教会のみならず、キリスト教諸教会で教派を超えて、互いに祈り合って一致を目指すものです。

キリスト教の歴史において、最初に東西の教会が袂を分かち、16世紀にはルターの始めた宗教改革によってプロテスタントが起こり、教会に分裂と混乱が生じました。このような教会の分裂は、福音宣教の大きな妨げとなっておりますが、20世紀になって世界各地で教派を超えて一致しようという運動が盛んになりました。

そしてさらに1968年以降、毎年一致のために祈りが捧げられています。しかし長い時間を通してできあがった教会間の溝は、簡単に埋められるものではありませんが、毎年この一週間一緒に祈ることによって、この21世紀には、一致の道筋を立てて、それを実現していくことが、神から私たちキリスト信者に課せられた課題だと思います。

私たちキリスト信者ひとり一人がキリスト教の一致に願いを込めて祈ることによって、それが実現していくのではないでしょうか。

主任司祭 西本 裕二

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