今日、教会は世界広報の日です。 広報の日というのは、テレビやラジオやインターネットなど、私たちの周りにある情報をいろんな人に伝えることができるその道具の使い方を考える日です。 テレビやインターネットなどの道具を“メディア”といいます。 このメディアは、使い方によっては、神を伝え、人を喜ばせることができるとても良い道具になりますが、反面、使い方を間違えれば人を傷つけたり、滅ぼしたりする悪い道具にもなります。
ロシアのプーチン大統領がウクライナを侵略し、戦争を行っているのもメディアを使ってロシアを正当化する手段として情報統制してプロパガンダによって、ロシア国民には正しい情報が伝わっていません。 これはまさにメディアを悪用して人を傷付け、滅ぼす行為であります。
私たちも気をつけなければ、SNSなどで間違った情報を拡散して人を苦しめる可能性があります。 最近でもネットで犯罪の加害者のみならず、被害者に対しても勝手な投稿や情報を流して、誹謗中傷して訴えられるケースもあります。
教皇は、このテレビやインターネットなどのメディアの使い方を世界の人たち、そして私たちがしっかりと理解をして、それを人の幸せのための道具として、正しく使っていくことができるよう勧めていますので、現代に必要なツールでもあるメディアというものをそれぞれがどう使うべきかをよく考え、平和の道具となるようにお祈り致しましょう。
主任司祭 西本 裕二