11月27日の待降節第一主日から新しい式次第で、全国一斉にミサが行われます。事前に練習でミサを行うことはできず、また別日に聖体の祝別を行わないミサでも集まるのは難しいと思っています。ですから鷺沼教会としてはこの10月か11月に「新しいミサについての講座」を私が一度開くことを考えています。

ただ親しんできたミサの日本語が変わることは少し残念で、再び覚えるのも皆さんにとっては大変なことですが、教皇フランシスコは、6月29日の聖ペトロ・聖パウロ使徒の祭日に、日本のミサの式次第の変更にメッセージを与えるかのようなタイミングで“信者にミサの理解を促し”ています。
それは一つには、昔のミサが良いという郷愁を持っている方がいますが、それに対して、教皇は『わたしは切に願っていた』(仮題)という使徒的書簡が同日に公表されましたが、その中で強調されたのは、「カトリック信者は、第2バチカン公会議による典礼刷新と、それは信者がミサに“十全に意識的かつ行動的に参加する”ように促すことを目的としていることをより良く理解する必要がある」ということです。

つまり新しいミサ式次第においても、私たちが「面倒くさい」とか、「この日本語訳が好きでない」ということよりも信者として良く理解し、積極的に捉えて行く必要があるということだと思います。そして、ここに私たちの姿勢が問われるのではないでしょうか。

司教団の中で典礼委員会を担当している梅村司教様が以前「近々、信徒用のミサ式次第がカトリックのいくつかの出版社から出版される」と仰っていましたが、早速、ドン・ボスコ社、オリエンス宗教研究所から出版されました。ドン・ボスコ社から発行されたものは小型判で良いのですが、以前、出されている『祈りの手帖』の中で新しいミサの式次第が掲載されているものなので、各種の祈りが含まれていて少し厚みのあるものです。オリエンス宗教研究所から出されたものは、B6判とやや大きく、また税込770円と少し割高なので教会で揃えるのは難しいように思います。

そこで横浜教区から新しいミサ式次第だけの小型版で薄い冊子の出版を一部30円程度で検討しているそうです。たぶん10月までには、横浜教区の小教区のために発行されると思いますので、鷺沼教会としてはそれを活用していこうと思っています。新しいミサになってからしばらくの間は、各自で毎週それを持参していただき、慣れるまで見ながらミサに与ることになるかと思いますが、信者の皆さん、ひとり一人が“良く理解して”いただきたいと思います。

主任司祭 西本 裕二

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