祈る子供たち

今日、都筑教会は「初聖体」のお祝いの日です。3人の子どもたちが初めてご聖体のうちにおられるイエスさまをお迎えします。「初聖体」は教会にとっても、子どもたちにとっても重要なイベントです。それは日本の七五三の祝いと似ているように、子どもの成長における通過儀礼であり、そしてその子どものキリスト信者としての成長を喜び、感謝する時でもあるからです。

子どもたちは、白い晴れ着を着て、初聖体を受けます。それは白い晴れ着が、子どもたちの純粋さと無邪気さを象徴するものだからです。そして初聖体は、日本では7歳以上の子どもが対象となっていますが、小学2年生から行う教会が多いかと思います。それは聖体を理解し、信仰できる年齢になって、初めてご聖体を受けるにふさわしいと考えているからです。
また初聖体は、大人の信者が初々しく聖体を拝領する子どもたちの姿を見て、自分自身のご聖体への信仰を見直すときでもあると思います。

教皇フランシスコは、2019年6月23日の「お告げの祈り」での言葉で、「ご聖体を受け身で、習慣として受けるのではなく、感謝の心で迎えましょう。聖体に慣れてしまい、毎度毎度のお決まりとして拝領してはいけません。‥‥イエスこそが、私たちに生きる力を与えるために来られる方です。その方こそイエス、今も生きておられるイエスです。聖体に対する新鮮な気持ちを失ってはいけません。いつも、初聖体のときのように、ご聖体をいただきましょう」と。

つまり教皇は、私たち大人のキリスト信者に対して、初聖体を受けた純粋な子どもの頃を常に思い起こしながら、ご聖体を頂くことを求めているということです。

今日は、初聖体を受ける子どもたちの成長を神に感謝するとともに、私たち大人は、自分のご聖体への信仰を新たにするように致しましょう。

主任司祭 西本 裕二


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