墓地

私は2つの教会で主任司祭として、信徒の皆さんの事を考えて、建物の改修工事と墓地建設に携わってきました。都筑教会で3つ目になりますが、これまでの教会で感謝されていることが2つあります。

一つは「教会がきれいになったこと」です。そしてもう一つは「墓地ができて安心したこと」です。なぜかと言いますと、教会が使いやすく、きれいになったことで、信徒の皆さんが気持ちを新たにすることができたからです。そしてこれからまた頑張ろうという気持ちになれたのではないかと思います。

そして教会の墓地ができることで「安心感」が持てます。昨今、墓じまいをする人が増えているそうですが、信徒の方の中にも跡継ぎのことで心配している方や独り身で墓を持つことに不安を抱いている方もいます。私が鷺沼教会に来て、これまで複数の信徒の方から「お墓を作らないのですか」という声がありました。
先日、一人の信徒で「都筑教会に墓地がいるんですか」とネガティブな発言をされた方がいます。失礼かと思いますが、そのような方はすでにお墓を持っていて、子供もいて跡継ぎの心配がないから、そのようなことを言われたのでしょう。
しかし、教会として共同墓地を持つことは、将来に対して、みんなが安心という保証が持てます。これから墓地に入る人数が増えましたら、教会として毎年「墓参」を考えています。ですから、「毎年自分を思い出して祈ってもらえる。」「将来に心配することなく教会生活が送れる。」こんな素晴らしいことがあるでしょうか。

教会が新しくなり、共同墓地ができることは、福音宣教においても大いに力と励みになるでしょう。それは大きな目標を掲げるだけでなく、足元を固めることで、宣教活動により専念できるからです。
ですから、信徒の皆さん、これから都筑教会は他にも整えていくべきものがあります。しかし、そのような恵まれた環境にあっても、それらを当然のことのように考えず、つねに神への感謝をもって〝福音宣教のために″ともに力を合わせて頑張ってまいりましょう。

主任司祭 西本 裕二

LINEで送る

おすすめ記事