教会には多くの「イベント」があります。教会のイベントは大きくは3つに分類できると思います。1つは「小教区で行うイベント」です。これはコロナ禍も終息してきましたので、それぞれの小教区で以前行われていた飲食を伴う納涼会やバザーなどのイベントを再開しているところが多いでしょう。2つめが「教区で行われるイベント」です。横浜教区では一粒会大会をはじめ、教区懇談会、青年の集い、召命錬成会、典礼研修会等々、毎年、様々なイベントが企画されています。これはそれぞれの小教区にとってもありがたいことでしょう。それは教会で企画が難しいものでも、小教区から信徒を派遣して養成や体験ができ、また信徒同士のつながりを深めることもできるからです。私はいくつかの教区で働いてきましたが、横浜教区のイベントは、かなり充実しているように思います。3つめは、特にローマ教皇が布告し、開催する「全教会としてのイベント」です。もちろん小教区も、教区も、全教会も、典礼によるイベントはたくさんあるでしょう。それ以外にワールドユースデー、また世界こども助け合いの日、世界病者の日、世界宣教の日等々、様々な祈りや献金のために信者が意識する日もあります。

このようなイベントは、日本で言う「宣教司牧」の両面を考えてのことだと思います。教会のイベントで信者同士の一致を強め、さらに福音宣教へと信者を駆り立てる効果があるのではないでしょうか。ですからイベントは教会が活性化するために必要不可欠なものと言えるでしょう。

ご存じのように来年2025年は、全教会として「聖年」が開催されます。通常、聖年は25年に一度、必要に応じて「特別聖年」が開催されますが、近年も2016年に「いつくしみの特別聖年」が開催されています。「聖年」は教皇が布告するイベントとして、とてもレアなものと言えます。
聖年は、バチカンが定めた教会に「巡礼」を行うだけでなく、教皇が「聖なる扉」を開けて、それをくぐることで大赦と呼ばれる「罪の免償」が与えられる特別な機会です。もちろん必ずしもローマに行かなければできないというハードルの高いものではなく、それぞれの国、それぞれの教区で求める(企画する)行いによって大赦を受けることもできます。

2025年「聖年」の全教会としての企画は決まっています。(都筑教会1階フロアに掲示済み)それと共に、まだ聞いていませんが、横浜教区としても何か企画していると思います。また都筑教会としてもこの「聖年」というイベントがカトリック信者に限らず、人種、信条、老若男女問わず、あらゆる人に開かれたものであることを示すために、一緒に考え、企画し、充実した年にして行きましょう。
参照『JTB WEB天国に一番近いドアが開かれる!バチカン市国の一大イベント』

主任司祭 西本裕二

LINEで送る