今日は都筑教会として、聖ヨハネ・ボスコ(記念日1月31日)を記念します。
ヨハネ・ボスコは、子どもの頃から高い身体能力を持ち、曲芸師を観察して、練習し、自ら宙返りや逆立ち、綱渡りなどをして、周りの人たちを喜ばせていました。けれども彼は、お金などを求めることなく、ただ神さまとマリアさまへ祈ることを願って披露していたのです。
ヨハネ・ボスコは、このような事に積極的に取り組み、そして様々な体験を積むことで、きっと少しずつ自分の使命を生きる自信をつけていったのではないかと思います。その結果、ヨハネ・ボスコは、青少年の救いという使命を生涯かけて生きることができたのではないでしょうか。

私たちもみんな体験が必要です。それは体験を積むことで、人として成長、成熟していくからです。
昨年12月7日、都筑教会のチャリティーコンサートで中高生、青年の若者たちのバンド演奏がありました。合同で練習する時間があまり取れない中で披露されましたが、少し緊張は見られたものの、大きなトラブルもなく、良い演奏であったと思います。
今回の演奏体験が、少しでも彼らの生きる自信につながってくれたらありがたいです。

体験は大事です。けれども人間は、体験だけで正しく歩んでいくことはできないと思います。私たちは「体験」とともに、「信仰の目」というものを養っていかなければなりません。信仰の目とは、イエスのように神の視点に立って物事を見ることです。体験は、自信につながりますが、自分のやってきたことだけを頼りにして生きると傲慢になる危険があります。
信仰の目で人や物事を見るためには、祈りや黙想など日々の霊的な積み重ねが必要です。ヨハネ・ボスコが子どもの頃、曲芸の対価として、観衆に祈りを求めたのも、みんなに神への信仰を深めてほしいと願っていたからではないでしょうか。

               主任司祭 西本 裕二