3月25日は、「神のお告げ」を記念します。私は神のお告げの祭日に、修道誓願を立てました。サレジオ修道会のみならず、他の男子修道会や女子修道会でもこの日に誓願式を行うことがよくあります。
なぜ神のお告げの祭日に誓願式が多いのか。それは一つには春の訪れを感じる時期で、新しい門出にふさわしいからではないかと思います。そしてもう一つは、神のお告げは、マリアの召命の出来事であり、マリアが神の呼びかけに答えたことによって始まっているからです。まさに修道者の召命も神の呼びかけに答えることで始まります。
救い主の母となる召命に対して、マリアの素晴らしい点の一つは、開かれた心で神の呼びかけに答えたところだと思います。そのため彼女は「お言葉通りにこの身になりますように」と素直な心で即答できたのではないでしょうか。
司祭や修道者の召命を考えるときに人は悩みます。何年も考え、「自分は本当に呼ばれているのか」と問い続ける人もいます。それもはっきりとした呼びかけがないので、ずっと気になって、頭から離れない状態が続いたりします。でも、それで良いのではないでしょうか。そこにこそ神の呼びかけがあると思います。
私自身そうでした。マリアのように即答できなくても、神に心を開こうと思っているならば、きっとマリアのように神の恵みが働いて、自分が歩むべき道が開かれるのではないでしょうか。
春の時期になりますと、新しい道を歩まれる方が多いでしょう。そのような人の中には「この仕事でよかったのか」とか「自分につとまるのか」といった悩みや不安を抱える方もいるかと思います。でもそのように思っていても大丈夫だと思います。
それは聖母マリアのように不安を抱きながらも、常に開かれた心で自分の召命を生きようと思っているならば、神の働きと導きがあるからです。
私たちキリスト者もみんなそれぞれの召命に招かれています。自分の道を歩むとき、聖母マリアの姿を模範としましょう。そこにはきっと神の恵みと祝福があり、希望ある未来が待っていると思います。
主任司祭 西本 裕二

