秋分の日、強羅白百合学園で行われた横浜教区一粒会大会に参加した。
詳細な報告は、コムニオの一粒会便りに譲るとして、説教師晴佐久師の講演内容のごく一部をご紹介したい。
- 自分はよくカリスマ説教師といわれる。世の中でもカリスマシェフやカリスマ美容師がマスコミに登場している。そのときのカリスマは<とても上手>という意味合いで使われている。
しかし、本来のギリシア語での意味はそうではない。<恵み・賜物>という意味。原語の意味でいえば、私たち一人ひとりは神様から命も身体も才能も賜物としていただいているのだから、カリスマ主婦、カリスマ修道女、カリスマ青年というふうに、皆カリスマ○○○ということができる。 - 私は今、早稲田大学理工学部の講師で、教壇からカト教会の核心的内容を話している。どうしてそんなことが可能なのか。実はかつてオウム真理教のサリン事件が起こったが、その科学者の中に早稲田理工の卒業生がいた。大学当局はそのことにショックを受け、宗教をまったく知らず、免疫のない理工学部の学生に、普遍的な宗教を教える必要性を痛感した。そこで、仏教、キリスト教、イスラム教を教えることになった。最も伝統があるカトリックを教えて欲しいと私に白羽の矢が立った。
私は大学当局公認で、父である神様の愛から始り、堂々と教会の入門講座の内容をしゃべっています。父なる神様から慈しみ深い無償の、報いを求めない愛を受けている私たちは、神を父とする大きな家族の一員として、各家族に派遣されているのです。
明確なメッセージをもった素晴らしい講話を聴き、梅村司教様司式のミサで祈りをささげ、白百合の生徒の“ごきげんよう”の挨拶に送られ強羅をあとにした。
御殿場ICに向かう途中、仙石原交差点近くの和菓子屋さん「松月堂菓子舗」に立ち寄った。お目当ては、名物「公時まんじゅう」を購入することだけではなく、そこに建っている<旅人の聖母像>を皆様に教えるためでもあった。昔、荒井司教様がいらして祝別式をして下さったのですよ、という松月堂の女主人の配慮だろうか、和菓子のお店の棚にトラピストのガレット類も置かれてあった。
主任司祭 松尾 貢