堅信式が終わった翌日、南相馬市の万葉ふれあいセンターで行われたコーロ・エスプレッシーヴォによる「お茶っこうたごえコンサート」の応援を兼ねて福島県を廻ってきました。鷺沼教会所属の池田龍亮さん指揮する合唱団の歌声はもちろん、その選曲がすばらしく、仮設住宅から見えた方々の満足そうな笑顔が印象的でした。
南相馬から福島への帰り、ニュースでよく取り上げられている飯館村を通りました。避難区域に指定されているため、田畑は荒れ放題、家も郵便局など公的機関も閉じられていました。除染作業に従事する人と南相馬と福島を行き来する車のためのガソリンスタンドが数か所開いているだけの心痛む情景が20数キロ続きます。飯館を過ぎ、川俣町に入ると人気を感じ、青々とした田んぼが見え、安堵した感じになるのでした。
堅信式後開かれた神奈川二地区宣教司牧委員会の席上、梅村司教様がおっしゃった「福島の支援はこれからです。原発の関係でもっと大変で、支援も長期にわたるので、東京管区(名古屋教区以北)が福島県を担当することになったのです」という言葉が実感を以て感じられました。
先月6月に開所されたばかりのカリタスジャパン原町ベースキャンプにも寄りました。活動開始の準備に追われていました。園児が19名に減った原町カトリック幼稚園、今年4月に着任なさったばかりの名古屋教区の狩浦神父の再建活動もこれから始まるのだなという印象を受けました。
さて、鷺沼教会の東日本震災支援活動は、皆様の寛大な援助のおかげで、活発に展開されてきました。震災後半年間は神奈川二地区との連携でお米を送る運動を展開し、並行して、各地に支援金や支援物資を送り、米川と大槌にボランティアを派遣してきました。「コムニオ」7・8月合併号に今年3月から7月初めまでの会計報告を掲載いたしましたが、支援活動を細く長く実施していくためにも、改めて皆様の支援をお願いしたいと思います、よろしくご協力ください。