今日は北川大介新司祭の鷺沼教会での初ミサです。昔、当教会の側にあった八角形の建物(サレジオ志願院)から育っていった21番目の司祭です。そういう意味でも、鷺沼教会のメンバーにとっては、実に感慨深いものがあります。
先月25日、北九州の黒崎教会での北川師の初ミサに、日帰りで行ってきました。北九州から鷺沼志願院にきていた大介師の同級生、先輩、後輩たちとその父兄がたくさん集まりました。同級生の一人、甲斐俊則さんが北川新司祭に会うなり「大介、ついにお前は俺たちの罪を赦す男になったか」と声を上げ、堅い握手をする姿は感動的ですらありました。
ミサが終わり、元志願生で現在、北九州でパン屋を営んでいる坂東徹美さんの差し入れのパンを食べながら話に花が咲きました。
最後に、大介師のお父さんのスピーチがありました。
大介神父は福岡新田原の宮崎カリタス会の幼稚園に通っていたそうですが、あるとき「お父さん、僕、シスターになる」と言い出したそうです。「シスターには女の人しかなれんとよ」と言うと、しばらくしてから「僕、神父さんになる」と言い出した、という幼い頃のほほえましいエピソードを紹介してくれました。
昔からよくいわれてきたことですが、中学一年生から志願院(小神学校)に入学した人の中で司祭になるのは約1割といわれています。しかし、“10パーセントだから割が合わない”とは考えません。中学・高校の多感な少年期をミサや秘跡に毎日与り、宗教的な養成を受けることは、将来、必ず教会のために役立つはずだ!という信念をもって志願院の養成担当者は毎日の地味な仕事に励んでいるのです。
実は、北川新司祭のお父さんも長崎小神学校からサン・スルピス神学院にすすんだ元大神学生です。道を変えて結婚なさった子供たちの中から北川純二師(現・横浜修道院長)と弟の新司祭大介師が生まれたわけです。一つの召命が二倍になった(?)わけですね。