司祭年シンボルマーク
このシンボルマークは「イエスのみ心」を表します。これは、毎年、イエスのみ心の祭日に、「世界司祭の聖化のための祈願日」が行われることに基づきます。そこから、司祭職が招かれている特別な聖性という、司祭年のテーマが示されます。
輝くみ心は、「司祭職とはイエスのみ心の愛です」という、アルスの主任司祭ビアンネのことばを表します。
イエスがまとっているストラ*1は、イエスが唯一・永遠の大祭司であること、すべての司祭は歴史のあらゆる時代において途切れることなくこの唯一の祭司職を受け継ぐ者であることを表します。
イエスの広げる手*2は、司祭のみが行う祈りの姿勢と黙想を表します。キリストの両手と脇腹の傷跡は、唯一のあがないのいけにえと、司祭職の特徴である聖化と完全な自己奉献を表します。人々を迎え入れる姿は、「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう」といっているかのようです。これはすべての司祭を招く慰めのことばです。それは、司祭が、乾いた石だらけの地で、日々、愛のわざを行うことで疲れ果てても、隣人や遠く離れた人に同じ態度で接することができるようにするためです。
【カトリック中央協議会HPより】
- ストラ … 叙階の秘蹟を受けた者が、そのしるしとして、典礼において、肩あるいは首に掛け前に垂らして着用する細長い帯状の形をした祭服の一つ。
- 広げる手…正面を向き、両手を挙げ、掌を広げ、目を天に向けるポーズの人物像はオランス(祈る人の意)といい、箱舟に乗るノア、獅子の穴の中のダニエル、アブラハムとイサクなどの旧約の義人たちは、オランス姿で登場し、死者のために神の救いを求めるという意味をもつ。
主任司祭 田中次生