2019年11月、ローマ教皇が38年ぶりに訪日された出来事は、教会にとってとても喜ばしいことであったと同時に、ありがたいことであったと思います。何がありがたかったかと言いますと、一つにはマスコミが教皇に注目することで、カトリック教会に対して関心を持つ人が出てきたことです。私はこの時、主任司祭をしていた教会では、実際に聖堂を訪れる一般の方が多くなりました。
そしてもう一つは、カトリック信者の教会に対する意識が強まったことです。これらは日本の教会が「福音宣教」を行っていく上で、とても大きな助けになると思います。
ですから、この訪問に際して、東京教区の菊地大司教がコメントされたように「今回の教皇訪日を福音宣教の機会とする」という言葉を、私たちもそれぞれ意識して、教会の様々な出来事、特に来年、鷺沼教会で行われる「移転」という大変な出来事もありがたい福音宣教の機会として捉え、鷺沼教会のさらなる発展につなげていくように致しましょう。
主任司祭 西本裕二
photo©カトリック鷺沼教会