新年あけましておめでとうございます。
新たな年が、神様の恵み豊な年でありますよう、こころからお祈り致します。
カトリック鷺沼教会
田中次生神父
土屋茂明神父
濱辺 正神父
昨年の世界人口調査では、66億の人が地球上に住んでいます。この狭い日本には1億二千万人余の人々が肩を寄せ合って住んでいます。そしてこの川崎市には137万2762人が住んでいます(2008年1月1日現在)。その中にあって鷺沼教会に所属する信者さんは2099人です(2007年度統計)。
視野を広く持ち、大局的に物事を考えることは大切です。しかし同時「愛は近きより」も大切な掟です。たしかギリシャの哲学者タ-レスにこんなエピソ-ドがあります。彼は哲学者として「宇宙の広がり」に関心を持ち、夜になると満天の星を仰ぎ、仲間と議論するのが好きでした。それはそれで良かったのですが、こころの片隅では、宇宙に目を向けず、俗世間のことばかりに気を取られている大衆を軽蔑していました。周囲にいる人々もなんとなくターレスの高慢な仕草にいい気持ちがしませんでした。そんなある夜ターレスが星に気を取られて、窪みに足を取られ骨折した時には、拍手喝さいして喜んだそうです。
マザー・テレサも「愛は近きより」を大切にしたいと言っています。私達も私達の周りにいる人々に対して、そして特に鷺沼教会に所属する人から始まって“愛”の実行に努力したいものです。
初代教会の生活として使徒行録の記録は、すごくきれいな記録だと思われます。「また、こころを一つにして、日々、たえず神殿に参り、家でパンを手で分け、喜びと真心をもって食事を共にし、神をたたえた。彼らは全ての民に好意を持たれていた。」(使徒2:46-47)と。今年鷺沼教会は、35周年の記念の年です。初代教会の信者さんに一歩でもちかづきたいと思います。