18）天国 山北宣久著「福音のタネ、笑いのネタ」から短くして借用。
a.「やられた!!」
くず鉄商人が天国の門に来て、ペテロに入ってよいかどうか尋ねた。いろいろ問題のある男だったので、神様に相談してくるから少し待つようにと言った。ペテロが戻ってきた時、男もその鉄の門も見当たらなかった。
b.「天国への道」
ある町に赴任したての牧師が地域を知ろうと歩き回っているうちに、道に迷い、教会に帰れなくなった。通りがかった女性が親切に教えてくれたので、無事帰ることができた。牧師は感謝し「お礼といってはなんですが、地上の道を教えてくれたお返しに、私が天国への道を教えましょう」と言ったが、女性は、あきれた顔で答えた。「こんなところで道に迷っているくせに、もっと遠い天国への道を教えるのですって？ いいえ、結構です！！」
19)コンプリ神父のバルゼレッタ（カトリック生活）から短くして借用。
a.「なぜ天国へ！？」
神父とバスの運転手が同じ頃、天に召された。ところが運転手は天国に直行、神父は煉獄行きとなった。納得のいかない神父は天使に抗議した。「あの運転手は運転が乱暴でとんでもない奴です。なぜ天国直行なのですか？」天使は答えた。「あなたが説教している時、皆居眠りしていました。でも、あの運転手のバスに乗った乗客は、例外なく一心に神への祈りを捧げていました」
b.「妻に言われて……」
妻の尻に敷かれている夫が多くなったと嘆いていた天国の門番が、実体調査を行った。既婚者男性用の天国の入り口を“妻の尻に敷かれた人”と“妻の尻に敷かれなかった人”に分けたのである。前者にはあっという間に、長蛇の列ができたが、後者の前に並ぶ者は誰もいなかった。やがて一人の男が“尻に敷かれなかった人”の門に向かって歩いてきた。門番はホッとして話しかけた。「この門に来るのはあなたが初めてです」彼は答えた。「妻に、こっちの門に行けと言われたものですから……」
