先日、あるテレビ局のニュース番組で「日本一長寿の街」の特集をしていました。それがどこの街なのか、興味があって見ていましたら、なんと近隣の川崎市麻生区(あさおく)で、皆さんもご存じのように新百合ヶ丘駅のある地区です。麻生区の女性の平均寿命は89.2歳で、男性は84.0歳ということです。

なぜ長寿の人が多いのか。番組独自で調査し、信憑性のほどは分かりませんがいくつかの秘訣をあげていました。一つは、各地域で主催され、公園などで朝1時間程度行うストレッチ体操に多くの高齢者が参加していることです。もう一つは、居酒屋でも健康第一に考えて、カロリーが低く、血液サラサラの成分が入っている、いわし料理の人気が高く、さらに1軒目で解散して午後8時を過ぎると自宅に帰り、早寝早起きする高齢者が多いことです。

そしてもう一つは、ウォーキング文化があって、多くの高齢者は週に1度集まって集団で歩いていることです。市の調査で65歳以上のおよそ88%が15分程度歩くし、歩けると答えているそうです。そして最後は坂です。それも電動自転車でも上れない急な坂が多いそうで、ウォーキングと共に足腰が鍛えられるのでしょう。

この最後の「坂」を考えますと、鷺沼教会のとき、電車やバスで通っていた信者の方は、駅から結構な上り坂を歩くのが大変だったと思います。都筑教会に移っても、もちろん駅やバス停から歩くと上り坂があり、教会の門を入るとやや長い下り坂もありますが、以前に比べたら緩やかなので、信者の中には、毎週元気に歩いて通っている方もいます。

このように教会に来られる信者の皆さんの姿を時々、教会玄関前でお迎えがてら見ていますが、これからも多くの高齢信者の方々が“健康寿命”をのばして、元気に都筑教会へ通う姿を見ることができたら嬉しいかぎりです。

主任司祭 西本 裕二

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