今年も桜が美しく咲き、復活祭前には散りました。桜は2週間余りで散る花なのになぜ多くの人は希望を感じるのでしょうか。それはきっと美しいだけではなく、一生懸命に咲いているからだと思います。

私たち人間も同じかもしれません。長寿の現代、多くの人は、どうやって健康で長生きできるかを一生懸命に考えます。でも人生どうやって一生懸命に生きるかを考える方が大事な気がします。

旧約聖書の箴言の中に短い人生への教訓といえる言葉があります。

「わたしは二つのことをあなたに(神様に)求めます。わたしの死なないうちに、これをかなえてください。うそ、偽りをわたしから遠ざけ、貧しくもなく、また富もせず、ただ、なくてはならぬ食物でわたしを養ってください。飽き足りて、あなたを(神様を)知らないと言い、また貧しくて盗みをし、
わたしの神の名を汚すことのないためです。」(箴言30.7~9)

これは誠実に一生懸命に神のために生きる人の言葉のようです。そしてそれが人間の本当の幸せな生き方ではないでしょうか。

主任司祭 西本裕二

Hans BraxmeierによるPixabayからの画像

LINEで送る