2016年の熊本地震のとき、大きな被害を受けた南阿蘇村では、被災者が身を寄せる避難所で、中高生のボランティアが活躍したそうです。自宅が損壊し、自らも避難所で暮らしている生徒らも少なくなかったようですが、物資の運搬や避難者への食事の配膳などに奔走しました。

そして「生まれ育った町のため」と若者たちが自主的に誘い合って集まり、汗を流す姿は、被災者に勇気を与えたということです。

私はこの話を長崎のTV特集で取り上げていたのを見て、感心しました。そしてこのように中高生がボランティアをしている姿は、今の日本の若者も“まんざらではない”という希望を感じます。

いや、むしろ若者こそ、本当は敏感で心に感じれば、真っ先に行動するのではないでしょうか。

ですから、鷺沼教会の若者も大人が少し協力して、心に感じる体験の機会をより多く与えてあげることができたら良いのではないかと思います。

主任司祭 西本裕二

Photo by RODNAE Productions from Pexels

LINEで送る