衣替えの季節になりました。皆さんはもう衣替えは済んだでしょうか。春の衣替えはまだ済んでいなくても、霊的な意味で信者としての衣替えは終わっていないといけないでしょう。
私たちが洗礼や堅信の際、イエスを救い主として受け入れたときに、すでに古い人を脱ぎ捨てたはずです。それまでの古い自分中心の生き方を捨てて、キリストと共に生きる新しい生き方に変わったはずです。これがキリストを着る生き方と言えます。
「断捨離」という言葉が一時流行りました。断捨離は、豊かな人生を送るために余計なものを思い切って断ち、捨てることです。つまり物への執着から離れることです。
私たちの人生は、選択の連続です。それは常に何を選び、何を捨てるかを考えて生きなければならないからです。でも私たちが自分自身を断捨離していくのは単に執着しないためではなく、キリストの豊かさを得るためです。だからこそ“捨てる覚悟”というものを私たちは常に持たなければならないのではないでしょうか。
主任司祭 西本裕二