19)天国へ行きたくない。
3年生の日曜学校の勉強が終わって、先生が尋ねた。「みんなのうち、何人が天国へ行きたいのかな?」みんないっせいに元気よく手を上げた。一人だけ手を上げない。そこで先生がこの子に聞いた。「どうして天国へ行きたくないの?」 その子が返事した。「皆が行くなら、ぼくは嫌だ」。アーサー・トンヌ「教会のこぼれ話」
20) 天国でも!!
ある気の強い妻が、亡き夫の墓碑に書かせた。「安らかに憩いなさい。私が参りますまで……花子」
21) カンペンハウゼン「笑いの伝承 キリスト教ユーモア集」から
a.悪い人の墓地
パリに住むある母親が、万霊節に男の子を連れて墓地に行った。縁者の墓参りをしたあと、少年が幾列もの墓を通り抜けていくと、次のような墓碑銘が目にとまった。「ここに、より良い生命に蘇るまで、私の忠実な、貞節な妻が眠る」「ここに、私の可愛くて立派な息子が眠る」「ここで、私がひたすら愛したすばらしい夫が義人の眠りにつく」。「ママ」と少年は言った。「悪い人たちが埋葬されている墓地も見せてよ」。
b.悲しみ
ある知識人は次のように言っている。「才能のある人が死ぬ度に、私はいつも悲しい。なぜなら、世界はそのような人を天国よりも必要としているから」。
c.天国に行きたくない理由
ある教会の牧師は、天国にいる信仰深い人々の幸福について、非常に熱情的に、分かりやすく説教した。教会から出て行く時、一人のよく知っている敬虔な農夫に出会った。「あなたはきっと今すぐにでも天国に行きたいだろうね!!」「いや結構です、牧師さん」と彼は即座に答えた。「それには私の生命が代償になりますから」。
「番外編No.2」は多くの人たちからのリクエストにお応えしました。
主任司祭 田中次生