堅信への道(No.6)「聖霊の働き」について

アイキャッチ用 田中神父の今週の糧

「堅信の秘蹟」の準備として、お知らせでもいろいろと考えてきました。今日はその当日です。私たちは、典礼暦に従ってクリスマスや御復活等のお祝いをします。そのときにいつも考えて欲しいのは、「集会祈願」です。その祈願の中にその祝日の意味と私たちとの関わりがまとめられているからです。聖霊の働きについて教会がどのように考えているのかを知るために、聖霊降臨の日の集会祈願を見てみましょう。

「聖霊降臨の集会祈願」
『すべての人の父である神よ、きょう祝う聖霊降臨の神秘によって、あなたは諸国の民を一つの聖なる教会に集めてくださいます。聖霊を世界にあまねく注いでください。教会の誕生にあたって行われた宣教の働きが、今も信じる民を通して続けられ、豊かな実りをもたらしますように。聖霊の交わりの中で、あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子私たちの主イエス・キリストによって』ア-メン。

イエス・キリストによって教会は設立されました。12使徒を選出し、彼らに権能を授け、聖ペトロを選んでその頭とし、聖霊を遣わして設立されたのです。聖霊降臨が新しい教会の誕生を眼に見える形で表現し、地の果てまで「福音宣教」する働きに駆り立てたのです。

司教様による按手の時の祈り
『全能の神、主イエス・キリストの父よ、あなたは水と聖霊によってこの人々に新しい命を与え、罪から開放して下さいました。今、この人々の上に、助け主である聖霊を送り、知恵と理解、判断と勇気、神を知る恵み、神を愛し敬う心をお与え下さい。私たちの主イエス・キリストによって』ア-メン。

「堅信の秘蹟」は洗礼によって神の子とされた信徒が、「助け主である聖霊」を受け、自分の信仰を周囲に表明し宣教することが出来るよう、聖霊の賜物を与えてくださるのです。

主任司祭 田中次生

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