「聖霊の七つの賜物って幾つだったかなぁ?」なんて言ったりします。私たちは、堅信の秘蹟を受けることで、最初の使徒たちの聖霊降臨の時と同じように「聖霊の注ぎ」を受けます。それによって私たちは、「イエスは主である」(Iコリント12:3)と宣言し、「アバ、父よ」(ローマ8:15)と呼ばせる神の子としての身分を強めることができるのです。そして神様の側からの働きかけに対して、即座に、素直に、同意をもって反応する特別な恵みを受けます。それが「聖霊の賜物」です。志村神父はこうまとめます。「聖霊の賜物とは、神のすすめに、たやすく、速やかに従えるように、信者の心に授けられる特別な恵みです」(『やさしい教理問答』)
聖霊の賜物の聖書的根拠になるのはイザヤ書です。「その上に主の霊がとどまる。知恵と識別の霊、思慮と勇気の霊、主を知り畏れ敬う霊」(11:2~3)これに中世の神学者が「上智」を加えて、神聖な数と言われる「七つの賜物」としました。
- 「上智」(sapientia) 心を照らす神の恵み。信仰に関することを正しく認める。
- 「聡明」(intellectus) 信仰の内容を正しく把握するようになり、深く悟る。
- 「賢慮」(consilium) 神の栄光と魂の救いのために何が良いのか、具体的な状況下で選択させる。
- 「剛毅」(fortitud) 実行するための勇気。
- 「知識」(scientia) 真偽を区別する能力。
- 「孝愛」(pietas) 心の中で聖霊の声を聞く。
- 「敬愛」(timor Dei) 人を恐れず、神を畏れる。
私たちの心は神の「神殿」です。その心の中に住んで下さる神さまの声を素直に聞くことができるように、今日聖霊の賜物をいっぱいいっぱい受けることができますように!!
主任司祭 田中次生