教会の暦は今日から新しい年

アイキャッチ用 松尾神父の今週の糧

典礼暦の新しい年(B年)が、今日から、待降節とともに始まります。普通の暦に比べて、約1ヶ月早い教会の新年です。

『典礼暦年の一般原則』(39) によると、待降節は「二重の特質をもつ。それはまず、神の子の第一の来臨を追憶する降誕の祭典のための準備期間であり、また同時に、その追憶を通して、終末におけるキリストの第二の来臨の待望へと心を向ける期間でもある。この二つの理由から、待降節は愛と喜びに包まれた待望の時であることが明らかである」。

待降節の朗読によく現れる人物は預言者イザヤ、洗礼者ヨハネ、ヨセフ、マリアの4人。彼らはそれぞれ、自分のおかれていた現実を神の御摂理の中で受けとめることによって、メシアが世に産まれるのを手伝いました。同じ恵みは、現在を生きる私たちにも与えられています。人里離れた施設かもしれないし、混雑する田園都市線の電車の中かもしれない。しかし、各人それぞれが置かれた場で、「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身になりますように」と語る、もう一人の信仰者を通して、神の受肉は再び起きる、ということを忘れないようにしたいものです。

この待降節、鷺沼教会の典礼で、以下2つのことを実践してみたいと思います。

  1. 普段使わない「奉献文」の使用
  2. 「ニケア・コンスタンチノープル信条」の使用

このところ、鷺沼教会の日曜日の典礼では、「奉献文」は第2か第3、「信条」は使徒信条しか使わない状況でした。しかし、現行のローマ・ミサでは4つの一般奉献文と5つの特殊奉献文の使用が認められ、勧められています。また、信条も少し長いですが、「ニケア・コンスタンチノープル信条」があります。

この待降節の間、第1主日には第1奉献文(トレント公会議から第2バチカン公会議まではこれだけが使用された懐かしの奉献文です)、第2主日には第4奉献文(東方教会の伝統が強い)、第3主日には「ゆるしの奉献文 I ― 父に帰る」、第4主日には「ゆるしの奉献文II ― 人類の和解」を使用してまいります。ご協力下さい。

主任司祭 松尾 貢

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