聖フランシスコ・ザビエルと現代福音宣教 宣教地司祭育成の日

アイキャッチ用 ロロピアナ神父の今週の糧

昨日、12月3日は偉大な宣教師、日本の保護者である聖フランシスコ・ザビエルの記念日でした。キリストとその教えを広めるため、インドのゴアへ赴き、その後1549年に、日本に初めてキリスト教を伝えた偉大な宣教師です。聖フランシスコ・ザビエルは日本には数年しかいませんでしたが、その情熱と聖徳によって、実りの多い福音宣教を行いました。

キリシタン時代も、明治以後は、キリスト教国と言われている国から数多くの宣教師が、日本を含めた諸国への外国宣教に励むことになりました。私もその一人ですが、ここ数年は、キリスト教国とそうでない国の区別がなくなり、全世界が福音宣教の場であるという認識が一般的になって、ほとんどすべての国へ宣教師が赴き、すべての国から宣教師が出るというようになってまいりました。それこそ、カトリック教会の普遍性を顕わす現象と言えるのではないでしょうか。

現在、日本への宣教師は、欧米からというよりも、アジア、オセアニア、アフリカから来られ、またうれしいことに、日本から宣教師として外国へ赴く日本人もいます。

鷺沼教会では、11月30日(水)モンゴル宣教師として活躍しておられるSr.小島華子(サレジアン・シスターズ)をお迎えし、お話を伺いました。一時帰国中のシスターの講話はとても興味深く、また考えさせられる内容でした。

また、今年5月に南スーダンへ渡った森戸千尋さんも、宣教師志願者としてがんばっていますが、ウガンダのエンテッベで11日から始まる、私の指導する黙想会に与ることになっており、彼との再会をたいへん楽しみにしています。それに、以前、日本、韓国で宣教活動に励み、現在南スーダンにいるヴィンチェンツォ・ドナーティ神父様も参加する予定です。彼はシモンチェリ神父様の同級生で、鷺沼教会の恩人の助けをいただいています。

このように、聖フランシスコ・ザビエルをはじめ、宣教師と多くの邦人司祭の努力によって、日本で蒔かれた種は、日本から宣教師が出るというすばらしい実を結んでいます。これこそうれしいことではないでしょうか。

今日は、宣教地司祭育成の日にあたり、邦人神学生のために祈り、献金をいたしますが、今後も聖フランシスコ・ザビエルの御取り次ぎによって、多くの宣教師をいただいたこの日本から、聖霊に満たされた宣教師がまた生まれることを願いつつ、今日のごミサに与るようにいたしましょう。

助任司祭 アキレ・ロロピアナ

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