鷺沼教会には「一粒会」と「サレジオ志願院後援会」という二つの組織があります。二つとも“邦人司祭養成支援”という共通の目標があります。それぞれについて少し説明したいと思います。
「一粒会」
文字通り、邦人司祭養成のために少量のお米を持ち寄り、物心両面から支えようという組織です。この組織の特徴は、基本的に教区司祭の為という点にあります。教区司祭の召命のために祈り、献金をします。ですから、各教区毎にこの組織があり、活動しているわけです。横浜教区は、一粒会運動が日本の16教区中、最も活発な教区のひとつとして知られています。
毎年11月23日、東京都練馬区武蔵関にある日本カトリック神学院東京キャンパスではザビエル祭(神学院祭)が開催されますが、今年は鷺沼教会からもロロピアナ師や一粒会会員計9名参加の予定です。
「サレジオ志願院後援会」
この会は教区司教から鷺沼教会の司牧を委託されているサレジオ修道会の司祭・修道士の養成のために祈り、支援する会です。
現在マンション工事が進められている教会隣の敷地には、かつてサレジオ志願院がありました。1984年以来サレジオ修道会の小神学生(中高生)たちが共同生活し、隣接の川崎サレジオ中学・サレジオ高校に通っていました。1995年に横浜都築区に学校が移転するまで200名近くの志願生が在籍し、その中から21名の司祭と2人のブラザーが輩出しました。志願院後援会は1983年に当時の横浜教区長 濱尾司教様のおゆるしを得て発足し、現在は横浜サレジオ志願院の志願生の物心両面の支援を行っています。昨日、19日、横浜志願院では最後のチェチリア祭(志願院音楽祭)が行なわれました。この伝統はこれから四日市志願院において引き継がれることになります。
一年半後の横浜志願院閉鎖後の後援会のあり方に関しては、コムニオ12月号に掲載の予定です。