日本カトリック司教協議会から『日本におけるミサ中の聖体拝領の方法に関する指針』が出されました。

待降節第1主日から、「キリストのからだ」という聖体を授ける際の言葉が「キリストのおんからだ」と変りました。この変更は、以前から両形態の聖体拝領の際の「キリストの血」はなまなましい響きなので、「キリストのおん血」と言ってきたので、単なる整合性上の変更にすぎません。

指針の中で強調されているのは、日本司教団が、できるだけ立つこと、また手による拝領を勧めている点があげられます。指針の11項に次のように書かれています。

聖体を手に受けることを望む拝領者は、手を合わせて司祭の前に立つ。そして、片方の手のひらを上にし、その下にもう片方の手を添えて両手を差し出す。司祭は聖体を取り上げ、拝領者に示しながら、「キリストの御からだ」と言い、拝領者が「アーメン」と答えると、聖体を拝領者の手の上に置く。拝領者は次の拝領者のために脇に寄り、片方の手の指で聖体をうやうやしく取り上げ、片方の手を添えながら聖体を口に入れ、その場ですべてを拝領して席に戻る。聖体を授与するとき、指から指へ聖体を渡すことは避けなければならない。

さらに、実施にあたっての留意点として、24頁に次のように記されています。

日本ではミサの中では原則として立って拝領することとします。一同が同じ姿勢で拝領することによって、会衆の一致をしるしとして表すことができるからです。また、拝領の行列が円滑に流れることにもなります。ただし、ミサを行う場所(和室・病院・屋外など)や拝領者の健康状態など、特別な事情から立って拝領することができない場合は除きます。
何事にも例外はあるわけです。

「ご聖体の秘跡は私たちにとって不可欠なもの。私たちのいのちの内に宿り、恵みで満たしたいと願っているのはキリスト自身です」というフランシスコ教皇の言葉を心に刻んで今日も主の食卓に近づいてまいりましょう。

主任司祭 松尾 貢
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