6月3日から「教皇になる日まで」という映画が上映されています。青年ベルゴリオが恋人とダンスをする場面が出てくるそうです。タンゴの国アルゼンチンですから当然かもしれません。
『フランシスコ教皇さまへ』という本の中で、アルバニアの6歳のブライアちゃんが「子どものころ、おどるのは好きでしたか?」という質問を教皇様に投げかけています。
教皇様の答えは下記の通りです。
「たくさんおどりましたよ! 親愛なるブライア
とてもたくさんおどりました。他の子どもたちと手をつないで輪になっておどったり、アルゼンチンの伝統的なダンスをおどったりしました。本当に楽しかったです! 大きくなってからは、タンゴをおどるのが好きでした。わたしはタンゴが大好きです。おどりはよろこびと幸せの表現ですよね。若者はいつも幸せなので、おどって心の中のよろこびを表現するのです。
いだいな王、ダビデさえおどりました。エルサレムを聖なる町にし、おごそかな行列をして、『契約の箱』を運び入れたとき、ダビデは箱の前でおどり始めました。おぎょうぎを気にせず、小さな子どものように踊りはじめたのです! でもダビデの妻ミカルは、ダビデがはねたりおどったりしているのを見ると、心の中でダビデを悪く思い、あざ笑ったのです。彼女は「まじめすぎ」という病気だったのです。わたしはその病気を「ミカル症候群」と呼んでいます。よろこびを表に出さない人は、いつもまじめです。大きくなってまじめすぎる人にならないように、子どもたちよ、今はおどりなさい!」
6月には父の日があります。フィリピンの10歳のアレキサンドラは教皇様にこう質問しています。
「なぜ、親たちは、おたがいに言い争うのですか」
教皇様はこう答えます。
「意見の食い違いを解決する、魔法のような方法を知っていますか? それは、一日が終わるまでに仲直りできるよう努力することです。……もし、ご両親を助けたいなら、何より、お父さんにお母さんの悪口を、お母さんにお父さんの悪口を言わないことです。二人のことをよく言いなさい。それはどんな人にもうれしいことです」
主任司祭 松尾 貢