大丈夫(1)

「大丈夫」というと鷺沼教会に長く在籍している方なら、カルメロ・シモンチェリ師を思い出すことでしょう。師は会う人会う人に「大丈夫?」と声をかけておられました。93歳になられた今でも師はお元気で、大分県安心院にある女子トラピスト修道院のチャップレンを務めておられます。所属は中津のサレジオ修道院なのですが、昨年夏に安心院トラピスチンのトラピスト会司祭が高齢を理由に北海道当別の本院に戻られ、ミサがなくなって、シスター方は困っていました。それを聞いたシモンチェリ師がチャップレンをかって出たというわけです。“大丈夫よ”と気持ちよく引き受けられていることでしょう。

大丈夫(2)

「大丈夫」という歌といえば年配の方ならば、氷川きよしの「大丈夫」。

若い方ならば、RADWIMPSの「大丈夫」を思い起こすのではないでしょうか。ヴォーカルの野田洋次郎作詞・作曲のこの歌はメロディーも歌詞もなかなかいいものです。

世界が君の小さな肩に 乗っているのが 僕にだけは見えて
泣き出しそうでいると 「大丈夫?」ってさぁ 君が気付いてさ
聞くから「大丈夫だよ」って 僕は慌てて言うけど
なんでそんなことを 言うんだよ 崩れそうなのは 君なのに
(中略)
取るに足らない 小さな僕の 有り余る今の 大きな夢は
君の「大丈夫」になりたい 「大丈夫」になりたい
君を大丈夫にしたいんじゃない 君にとっての「大丈夫」になりたい

 

大丈夫(3)

車椅子の方が言っていました。困っている時、「大丈夫ですか?」と聞かれると反射的に「大丈夫です」と答えてしまう。

「何か手伝えることありますか?」と言われると、「〇〇してほしい」と言いやすい。続けて、「他になにかありますか?」と言われると、「〇〇を下さい」という事ができる、と。2月11日は世界病者の日。近くに困っている方がおられたら、「なにか、手伝えることありますか?」と勇気を出して言ってみましょう。

主任司祭 松尾 貢

LINEで送る