バイエルン地方の片田舎にある古い修道院を訪れたとき、門の標識に目が止まりました。ラテン語で  SALUS  INTRANTIBUS  PAX  ETRANTIBUS、訳すと “門の中に入る人には救い、退出する人には平和” 。蓋し教会の目指すべき標語でありましょう。

今頃、家のリフォームが盛んに行われている。築後、何十年となれば必要かも。そんなとき、自分の住みやすさ、快適さを追求するのはいいとしても、出来たら人が訪問しやすい家にリフォーム、狭いながらも訪れる人に暖かさと安らぎのある空間なる家に変えられたらどんなに素晴らしいでしょうか。玄関に物を置くと風が通らず、風水の上から気にするよりも、人が訪れることを大事にしたいものです。

人の訪問はイエスの訪問となる。「今日は、ぜひあなたの家に泊まりたい」(ルカ19章4節)

主任司祭 長澤 幸男

LINEで送る