​「わたしの主、わたしの神よ」

アイキャッチ用 長澤神父の今週の糧

7月3日は使徒聖トマスの祝日。疑い深いトマスとか不信のトマスと汚名を着せられるこの使徒が画期的な言葉を残してくれた。画期的なこと。

それは、復活した主イエス・キリストがどんな容姿であったか初めて表現した聖人であったからである。イエスは、カール・バルトの表現を借りれば、神の全能、偉大、尊厳において、時間空間を超える、主として、あらゆる被造物の生命とは違った新しい生命と存在、いわゆる天上のイエス・キリストが、トマスのところに現れたのである。単に部屋の壁を超能力者のように、スルーして現れたのではない。そのトマスがどんな言葉を残したのか。「我が主よ、我が神よ」である。

同じく、マリアが墓の管理人だと思ったのが、実は、主イエス・キリストであった時の言葉もこれに酷似している。人が、神の世界を垣間見たときの言葉。人が死ぬと神に出会える。そのときにはいかなる言葉が出るのであろうか。

主任司祭 長澤 幸男


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