教皇ベネディクト16世司祭叙階60周年記念

アイキャッチ用 ロロピアナ神父の今週の糧

6月29日(聖ペトロ聖パウロ使徒の祭日)は、教皇ベネディクト16世司祭叙階60周年記念日でした。

少年ラッツィンガーは、若くして司祭の召命をいただきました。神学生時代、第二次世界戦争のため、しばらく神学の勉強を中断しなければなりませんでしたが、24歳の時にお兄様と共に、叙階の秘跡を受けられ、司祭となられました。

若いラッツィンガー神父の霊的生活に強い影響を与えたのは、1931年、ダチャウの強制収容所で殺され、先月、福者の位に上げられたアロイジオ・アヌドリツキ神父の模範でした。

公会議にも参加され、学者としてりっぱな業績を上げられたラッツィンガー神父は1977年ミュンヘンの大司教になられ、牧者の心の持ち主であることを示してくださいました。1981年から教皇庁の教理省の長官として、深い霊性や、優れた才能、特に賢明さと洞察力でもって、困難の多い使命を立派に果たされました。現在、教皇として、私たちの一致の中心であり、11億人以上のカトリック信者に尊敬され、愛されています。バチカンの報道官ロンバルディ神父は、先日、ベネディクト16世について次のように発言しました。「彼は神の深い恵みを体験し、それを育み、それに忠実でした。教皇の言葉は彼の霊的体験から生じるのです」

ベネディクト16世の司祭叙階60周年にあたって、教皇庁の聖職者省は、60時間のリレー礼拝を行うよう勧めています。

遠くから、私たちも熱心な祈りでもって、心からの“おめでとう”を送りたいものですね。

話は全く違いますが、今日から、サレジオ会員やサレジアン・シスターズの黙想会指導のために、モンゴルに行ってまいります。福音宣教の第一線でがんばっているこの宣教師たちの心の中に、熱意と喜びの種を蒔くことができますようにお祈りをお願いします。土産話をお楽しみに。

助任司祭 アキレ・ロロピアナ

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