今年もコロナ禍が続いて「緊急事態宣言」「まん延防止等重点措置」などが各地に発令され、自粛ムードが益々高まってきました。そんな中で様々なことに制限のかかった生活をだれもが余儀なくされています。

そして信者も含めて多くの人が閉塞感を感じ、ストレスや不安を抱えています。そのために何もやる気が起こらない、気持ちが沈むなど閉塞感から脱却できないで、暗い気持ちを持っている方もいるのではないでしょうか。

でも、こんなコロナ禍だからこそ、私たち信者は“福音宣教”を忘れてはならないと思います。教皇フランシスコが新しい福音宣教として、私たちに自分から外に出て行くことを求めています。しかし今は宣教活動のために出て行くわけにはいきません。教皇は、私たちキリスト信者がどんなときでも福音宣教への意識を忘れず、自分のできることで取り組んでいくことが大事だと言っているのではないでしょうか。

コロナ禍になって、教会でミサに与る信者もだいぶ減ってきています。もちろんお年寄りなど通いたくてもできない方も大勢いますが、自粛が解除されたら、教会に戻らない方もいるのではないかという一抹の不安はあります。

またコロナ禍で苦しみ悩んで救いを求めている方もいるでしょう。そのためにも教会として今できることをやっていく必要があります。一人ひとりが信仰を奮い起こして、多くの信者が教会に戻り、また救いを求めている方が教会に足を運べるように、そのときに備えて一緒に頑張っていきましょう。

主任司祭 西本裕二
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