主のご降誕おめでとうございます。

アイキャッチ用 羊飼いたちの礼拝(ヘラルト・ファン・ホントホルスト画)

皆さん、主のご降誕おめでとうございます。
主のご降誕を祝うことは、コロナ禍が続く今の時代にあって、希望をもたらします。それはイエス、ヨゼフ、マリアの聖家族が平和と幸せの雰囲気を醸し出してくれるからです。

今年は、聖家族の祝日が主の降誕の翌日になりましたが、聖家族の祝日を主のご降誕から8日の間にある主日に祝うのは、主のご降誕の主役はもちろんイエスさまですが、マリアとヨゼフの両親あってのイエスさまの誕生ですので、聖家族が中心であり、私たちの家族の模範であるからです。

つまりクリスマスをとおして、皆さんそれぞれの家族を顧み、そして家族のあり方を考えるときだからです。

現代、コロナ禍にあって家族の絆が問われていると言われています。それは社会的格差が広がり、家族の絆が弱まり、分断が進んでいるからではないでしょうか。つまり社会の中でも家族の中でも愛の心を失い、自分のことしか考えない風潮が出てきているということです。そんな今の世にあって、聖家族の姿は、お互いを思いやる愛の心を再確認できるものです。

世界の平和も家族という小さな共同体から始まります。主のご降誕と聖家族の祝いをとおして、皆さんそれぞれの家族をあらためて見つめ直し、平和を願ってまいりましょう。

主任司祭 西本 裕二


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