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本来、堅信は司教が授けるべき秘跡です。ですから、コロナ禍で4年延期されましたが、今日、ようやく梅村司教様をお迎えして、堅信式が行われることはとてもありがたいことです。また40名を超える大勢の方が堅信を受けられることは鷺沼教会にとって嬉しい限りです。

  • 私は今回、堅信を申し込む際に、「洗礼を受けて2年以上の方」とあえて限定しました。それは堅信の秘跡が洗礼を受けてから信者として信仰生活をある程度歩んできた自分の信仰をもう一度見直す時だからです。
  • また今でも成人した方においては、洗礼と同時に主任司祭が一緒に授けることができますが、これはあくまでも司教が権能を司祭に与え、司教の代わりに行うものです。昨今、多くの主任司祭に尋ねるとほとんどの方は、それを行っていないようです。それは堅信の秘跡が“大事な秘跡”であることから、受けた意識が薄れてしまわないためだと思います。
    事実、以前働いていた教会で、すでに洗礼の際に一緒に堅信を受けた信者の男性が、自分が受けたかどうか分からずに堅信を申し込んできたことがありました。
  • また幼児洗礼の方は、初めて自分の意志で決めるときですから、特に未成年の方においては、主任司祭が本人との面談で意志の確認をさせて頂きました。本当に自分が望んで受けたいのか、親が受けなさいと言っているから仕方なく受けるのか、どちらの意識で受けるかによって、堅信の意味が大きく変わってきます。
  • それは堅信の秘跡は、信者がより社会に目を向けるためであり、より人に心を開くためであり、そしてより教会とのつながりを深めるためだからです。つまり自分の意志で選び、大人としての責任と対応が求められるということです。
    ですから、堅信を受けられる方、すでに堅信を受けた方も、社会との連帯、教会共同体との連帯において“私”から“私たち”という広がりをもった生き方に変わっていかなければならないのではないでしょうか。

主任司祭 西本 裕二


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