今日、カトリック教会は、「世界こども助け合いの日」です。一年に一度、マリア様の祈りと毎月の小さな犠牲を通して「こどもたちがこどもたちを助ける」ことをモットーとした世界規模のカトリック教会の運動です。
今年のテーマは「コミュニオン ~つながり育つこどもたち~」です。コミュニオンは、古くから「聖体拝領」や「交わり」「一致」など、私たち人間が神と隣人、あらゆる造られたものと繋がりや一致を生きるように招かれていることを示しています。
これはもちろん大人にも言えることです。繋がりは人間として大事なことで、大人も繋がりの中で生きていることを忘れてはならないでしょう。こどもたちは、幼い頃からそれを知り、育んでいく必要があります。
コロナ禍になって、この繋がりというものが大人も子供も薄れてきているように思います。そんな中で「こどもたちがこどもたちを助ける」ための繋がりを持つにはどうしたらよいのでしょうか。
一つには「共感する体験」を通して、こどもたちが自発的に他のこどもたちを知り、繋がりを感じていく必要があるのではないでしょうか。
コロナ禍になって、昨今、こどもたちの体験が少なくなってきているように思います。ですから、大人が体験の場を提供していく必要があるでしょう。
鷺沼教会でも教会学校スタッフが様々なアイデアをもって、こどもたちのために体験の場を提供しています。そのような小さな体験を通して、こどもたちが自分で色々考え、自発的に行動することで“助け合う”一歩に繋がっていくのではないでしょうか。
主任司祭 西本 裕二