信者一人ひとりの居場所を作る

2023年 ストレンナ「ドン・ボスコの家族として、社会のよきパン種となろう」

先月、サレジオ会の「主任司祭・助任司祭の集い」がリモートで開催されました。最初に今年度のサレジオ会ストレンナ(サレジオ家族年間目標)『ドン・ボスコの家族として社会の中で“よきパン種になろう”』という言葉についての解説があり、そして最後に4~5人のグループに分かれて分かち合いが行われました。

その分かち合いで、私は主任司祭の立場から持論として「サレジオ会員がパン種になるという姿を示して、信徒の方々を育てていくことが大事ではないか」ということ、そしてもう一つは「若者を集めようとすると同時に、親が教会に居場所を見つけるようにして、親が教会に来れば子供も必然とついてくる。だから大人が教会に来て居場所をもって活動することを教会として考えていく必要があるのではないか」といった意見を述べました。これは今年度、都筑教会が掲げている『信者一人ひとりの居場所を作る』という宣教司牧指針と同じです。

私たちは気をつけないと単に“若者がどうすれば教会に来るのか”といった問題だけに目を向けて、そのために若者を呼び戻す“方法論”だけを考えてしまいがちですが、教会では子供の問題と大人の問題はほとんど繋がっていると思います。

若者に呼びかけて行事に参加しても、親が教会に来ていない子供が本当にずっと教会に続けて来るでしょうか。一生懸命にやっても打ち上げ花火のように一過性で終わってしまう可能性があります。

ですから教会では、まず大人や子供の親が率先して教会に来て、喜んで奉仕していくことがとても大事なのではないでしょうか。

主任司祭 西本 裕二


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